愛 get pissed, destroy!

愛の怒りでぶっ壊してやる!

噂のホストちゃんを観てきました

私のホストちゃん。

若手俳優界隈に出戻る以前より、その名前は聞いていました。

「ヤバい舞台があるぞ」、と。

 

正直言って搾取舞台だと思ってました。おたく同士に札束で殴り合う喧嘩をさせ、おたくから金を巻き上げる、言ってしまえばクソ舞台だと。Kくんの復帰を切欠にこの界隈に出戻ってからも、その認識は変わりませんでした。本気で関わりたくない作品。

それが今までの、ホストちゃんに対する率直なイメージでした。

 

ですが、はてブロの若俳グループを見るようになって、その悪いイメージの中にちょっとずつ新しいイメージが加わっていきました。プラスの良いイメージが。わたし個人が「クソ舞台」だと思っている作品でも、当然出演されている俳優さんたちは本気で取り組んでいるし、その俳優のファンの方々だって存在して、推しさんと作品を応援している。その熱量と真っ直ぐな想いをブログから感じ取るたび、観たこともない部外者のわたしが勝手に「クソ舞台だ」と決めつけるのは、なんか…違うんじゃないか。そう思うようになりました。

「ホストちゃんは言うほど悪い作品ではないよ」と仰っていた方もいました。「エンターテインメントとしても面白いから」との意見も目にしました。百聞は一見に如かず。そう言う人がいるのなら、じゃあまずは行ってみるべきじゃないかと。行った上で本当にクソ舞台なのか判断して、観てもそのイメージが変わらなかったら本気でぶっ叩いてやろう。逆にクソ舞台なんかじゃないと感じたその時は、本気で謝ろう。

そんな、ホストちゃんに関わる人たちとそのファンの方々にぶっ刺されても文句も言えないウエメセ上等状態で、劇場へと足を運びました。

 

2013年10月の第一弾、2014年12月の第二弾、2016年1月の第三弾とお客様によるリアル指名ランキングシステムを導入し、前代未聞のライブ・エンタテイメントとして数々の伝説を残し総動員数5万人超えを記録した人気シリーズ。そして2017年1月新シリーズとして始動した舞台「私のホストちゃん REBORN」の第二弾が2018年1月に上演決定!

きらびやかで厳しいホストの世界を真面目に面白おかしく描く、歌あり・ダンスあり・口説きあり、中毒性抜群の超エンタテイメント作品。REBORNからさらにパワーアップの第二弾「絶唱!大阪ミナミ編」!

舞台「私のホストちゃん」REBORN~絶唱!大阪ミナミ編~公式ホームページ | 2018年公演 | チケット情報や出演キャスト紹介

 

で。観劇。終了。

はあ…。(溜息)

 

………すみませんでしたああああ!!!!!(スライディング土下座)

ホストちゃんさんめちゃくちゃいい作品ですね!!?わたし今までこんな素敵な作品に対して「クソ舞台」なんて偏見持ってたんですね!?最低じゃないですか…うっわあこれ過去シリーズも見たかった…すっごく面白いし素晴らしい作品だ…これは…本当に申し訳ないです…本気で謝ります。誠に申し訳御座いませんでした。

 

 

まずストーリー。イメージだと「どーせ金巻き上げられりゃいいんだって中身のない無駄話でもやってんだろ」くらいのことを平気で思ってたんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。“中身のない”っていうのはまあ…ぶっちゃけ合ってたんですけど…(小声)、でもそれは決して悪い意味でなく。難しく考え込まず、頭の中を空っぽにした状態でも素直に笑える楽しいお話だったんです。土曜日の夜に毎週エンタの神様を楽しみにしていた子供の頃を思い出しました。

途中フラグ皆無な状態で【ネタバレ】が【ネタバレ】しまったり、【ネタバレ】が【ネタバレ】になったかと思ったら最終的には全員【ネタバレ】されて、でも【ネタバレ】が【ネタバレ】ことにより【ネタバレ】って…そして衝撃のラスト!なんっだあの終わり方!続きが気になって仕方ない!!!

内容1ミクロンも伝わらないと思いますが、とにかく良い意味でアホくさくてぶっ飛んでてめちゃくちゃ楽しいです。とにかく笑えます。まだ地方公演があるようなので、お時間ある方は是非劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。ホストちゃんは、否、ホストちゃんさんは!いいぞ!!!!!

 

…見事なまでの手のひらくるりんぱ~っぷりですね…数日前まで「クソ舞台」などと抜かしていたホストちゃんアンチなわたしは一体どこへ行ったのか。しにました。ホストちゃんアンチ is DEAD。来世への転生を待つ間は頑張って徳を積みたいと思います。

 

 

概要にも記載されている通り、ホストちゃんさんには「リアル指名ランキングシステム」というものがあります。実在のホストさながら、舞台に登場するホストちゃんたちに“ラブ”というものを貢ぐことによりホストちゃんたちの順位を付け、そのランキングが実際の舞台ストーリーに反映されるシステム。そして、そのシステムこそがわたしをホストちゃんさんのことを「クソ舞台」と嫌悪していた最大の要因でした。

ラブというのは、舞台のチケットやグッズを買うことにより手に入るようで、それを推しホストに“貢ぐ(=投票する)”。そしてその公演で一番ラブを獲得したナンバーワンのホストちゃんがエンディングで白スーツを着てセンターに立てる。どのホストに付くおたくたちも、みんな推しの白スーツが見たくて、推しをセンターに立たせたくて、ラブを貢ぎます。その様子がまさに“札束の殴り合い”に見えたんです。あとその殴り合いを見てほくそ笑む鈴………なんでもないです

 

でも実際には、札束の殴り合いなんてありませんでした。

というのも、どうやら各ホストちゃんの有志のファンにより、「この日に推しホストちゃんが1位になれるようにしましょう」と“企画日”というものが計画されるそうなんです。各企画日は被らないように設定し、基本的にはファン同士が争わないようにしてあるらしく。想像していた、札束で殴り合うような地獄絵図などどこにも見当たりませんでした。超平和。*1

わたしの入った公演も、とあるホストちゃんの企画日に設定されていました。前日の夜まではリアルタイム(?)でランキングが確認できるようなのですが、時間が過ぎるとランキングの確認ができなくなり、また投票が締め切られるのは公演の休憩中なので、最後まで何があるか分からない状態みたいなのです。その日に企画の立てられたホストちゃんは、前日ランキングが閉じられた時点では3位。とても難しい状態だったようです。

本編が進み、いよいよ発表の瞬間になりました。最初に神7(上位7名)が発表され、その中に彼の名前がありました。そしてトップ3、そこでも呼ばれる彼の名前。いよいよ順位の発表。第3位、前日夜の時点で彼のいた場所。しかし、呼ばれたのは彼ではありませんでした。そして最後に発表されるナンバーワン。見事、彼の名前が呼ばれました。思わずガッツポーズを決める彼。湧き上がる客席。たまたま彼の企画アカウントを目にして一部始終を知っていただけのわたしですら、彼の名前が呼ばれた瞬間に思わず胸を撫で下ろしてしまいました。本当に良かったと思ったし、本当に嬉しかった。心の底から、おめでとうって思いました。

終演後、客席から出るとき、彼のファンの方が大号泣しているのを目撃しました。「本当に良かった。もう駄目かと思ってた。でも諦めないで良かった。白スーツ格好良かった」と涙を流す彼女の背中をさすって慰めていた付き添いの友人さんも、もらい泣きなのか涙目になっていて。ステージ上で白スーツに身を包んで堂々とセンターを張った彼と、彼がナンバーワンになることを夢見て信じてここまで頑張ってきた彼女。そのふたりを見ていたら、このシステムも案外悪いものではないと思えたし、むしろ相当いいものなのかも、と考えが変わりました。

確かに、「ブラボー!素晴らしい!」と手放しで賞賛されるようなものではないのかもしれません。俳優に付けなくてもいい優劣を付け、客に払わなくてもいい金を払わせているというのは否定できないかもしれない。きっとどちらからしても、わたしには想像できない気苦労や悲しみもたくさんあったと思うんです。でもそれを乗り越えて手に入れたナンバーワンの称号は、きっと何物にも代え難いくらい幸せなものなんじゃないかと感じました。ナンバーワンは、ホストちゃん(とそれを演じる俳優さん)の魅力と、それに惹かれ頑張ってきたファンの皆様による愛で掴み取るものなんだな、と。

ホストちゃんに札束の殴り合いなんてありませんでした、あったのは愛情の積み重ねでした。

 

そんなことを考えながら最後のナンバーワンレビューを見ていたのですが、そこでナンバーワンのホストちゃんが白スーツ着てセンターに立って披露される「あなたの愛でナンバー1」*2という曲があまりにも「それーーー!!!!」すぎて。全てを乗り越えたエンディングで推しからこんなこと歌われたらわたしだったらないちゃう。すごい。あと中毒性が半端ない。終わってからもずっと頭の中で流れてる。ナンバーワン!ナンバーワン!ふっふぅ!

 

 

私のホストちゃん。

「クソ舞台だ」と勝手に決めつけていましたが、まったくもってそんなことはありませんでした。むしろめちゃくちゃエンターテインメント性に富んでいて、そして愛に溢れたとても素敵な作品であると感じました。

あー、あんな終わり方されたら続きめっちゃ気になっちゃうじゃん~!次回作も絶対行きたい!そんでもって、次はちゃんと解禁時からホスモバ登録してラブ集めて、推しホストちゃん決めて彼に貢ぎたい!VIP席にも入ってみたいなあ、口説かれ…るのはまだちょっと勇気ないけど、間近で口説かれてる人を見てみたい!

今回はただの“冷やかし程度”だったけど、次回は“ホストちゃんというコンテンツのいちファン”として、しっかり作品に参加するつもりで劇場入りたいなと思いました。いやあ、本当に偏見で物事決めちゃ駄目ですね。猛省しました。精進します。

 

それでは最後に、もう一度言わせて下さい。

ホストちゃんさんは、いいぞ!!!!!

 

 

✎何かあればお気軽にどうぞ! - うりさんのお題箱

 

*1:それでも企画日被りや企画日潰しというものは存在するらしいけど、基本的には超平和。…に見えました。少なくともわたしには。

*2:あなたの愛でナンバー1 / ホストちゃん THE FINAL オールスターズ の歌詞 (1195225) - プチリリ