もしも逃げてしまえば

推しを求めて三千里の途中です

推しくんの未来を考えた

先日、とあるライブへ行ってきました。わたしがずっと大好きなバンドのボーカルさんが主催し、ボーカルさんの地元、知り合いの経営する小さなカフェバーで、事務所やレーベルのスタッフを一切入れず全てを知り合いだけで運営、そしてボーカルさんが中学の頃から大好きだったという大先輩バンドのボーカルさんを招いて行われた演者2人だけの弾き語りライブ。わたしが大好きなバンドは一応メジャーレーベルに所属してアニメやドラマのタイアップもしたことがあって、Zeppや赤鰤、野音でもワンマンしたことがある“世間的には知られていないけどバンド好きならまず大抵名前くらいは聞いたことがある”という規模のバンド。そして大先輩さんの方は結成20年を越えてもなお根強いファンの多くいる“バンド好きならまず知ってて当たり前”という存在なんですけど、それでも今回の弾き語りはなんとキャパシティ60でした。しかも、オールスタンディングでその数。

ボーカルさんが大先輩さんのことを好きだという話はファンの多くが知っている有名な話で、実際過去にも何度か共演しているのですが、その度に「本当に大好きなので!本当に嬉しいです!」と目を輝かせて話すから、なんか可愛いというか(笑) 今回も「俺昔からずっと大好きで中学の頃からずっとメアドにバンド名入れてるんですよ~」と話すボーカルさんに、大先輩さんは「でもお前酔っ払ったら俺のこと下の名前にちゃん付けで呼ぶやん!」って返してて。だけどボーカルさんは悪びれる様子もなくただただ笑ってたし、大先輩さんも怒るどころかむしろ嬉しそうで。アンコールでは2人で夜空ノムコウをカバー演奏してたんですけど、練習時間どころか打ち合わせ時間すらしっかりとは取れなかったらしくて演奏が途中で何度も止まる止まる。でも2人ともお酒飲んでたせいか楽しくなっちゃったようで、ボーカルさんは途中でふざけ倒してA・RA・SHIのラップ部分*1をセルフマッシュアップしだすし、もうなんかどちらも夜空ノムコウを歌うに相応しくないテンション。でも2人ともものすごく楽しそうで、お客さんもわたし含め大爆笑で。まあ客の大半も飲んでたってのもあるんでしょうけどね!あんなに最低で最高な夜空ノムコウは今度一生聴けることないと思います。これが大舞台だったら許されるかどうか微妙…というか決して安くないチケット代を払って予定を空けて出向いた大舞台でそれやられたらブチ切れるし関係者の偉い人に怒られてほしいレベルだけど、小キャパで飲酒推奨でゆるーく楽しんでいこうねというスタンスだったから、むしろそれを待ってました!という空気はあった。いやあ、いいもの見たなあ!笑った笑った!

 

 

 

と、別に推しくんに1ミクロンも関係のないライブのレポートがしたいのではなくて(笑)、それを見ながら、「推しくんたちにもこうあってほしいなあ」って思ったんです。いや別に至近距離の緩い現場が欲しいって話ではなくてね。だってこれ、ものすごい夢のある光景じゃないですか?中学の頃から大好きだという大先輩を、自分のホームである場所に呼んで、そこでこんな親しくなければできない、良い意味で緩いライブをできるって。中学生だった頃のボーカルさんからしたら、予想もできない夢のような話じゃないかと感じました。

このボーカルさんは10年以上、大先輩さんに関しては20年以上もバンドをやっているそうです。バンド界隈も芸能界同様、弱肉強食の厳しい世界。日々新しいバンドが生まれ、廃れていく。こんなにも長く続けていられるというのは相当なこと。しかも大先輩さんなんか常にトップにいるわけで。しかしそれでも、ここまで長くやっておきながら、いまだにボーカルさんも大先輩さんも音楽が大好きで仕方ないんだろうなって、今回のライブで感じたんです。というかそもそも、好きじゃなきゃこんな利益のないライブやらないだろうし*2

 

対してまだまだ駆け出し、誇れるようなキャリアを持っていない推しくん。ですが推しくんはいま、大きな夢の途中にいます。大きなステージに立つんだという大きな目標を叶えるべく、きっと毎日頑張っているのだと思います。そして、今の仕事が好きだって、言ってくれてます。わたしはそれが本当に嬉しいんです。

だけど、5年後はどうでしょう。10年後は?その先は? 同年代の同業者さんたちの中にも、ちらほらとリタイアされる方が出始めています。そうじゃなくても、「この人は好きでステージに立っているんだろうか…」と感じてしまう人が少なからず見受けれるというのも、残念ながら事実です。現状、推しくんは「楽しい!ずっと続けたい!」って言ってくれてるからいいものの、こんな厳しい世界、いつまで続けられるか…

もちろん、推しくんのことは無条件で*3信じているので、きっとこの先も変わらずステージに立ち続けてくれると思っています。でもリタイアされていく同年代の方達を見て、不安になってしまうのも事実なのです。だから、今回のライブはわたしにとっても希望を見せてもらったようなものだなと感じました。何十年経っても、それが好きで、楽しんで、続けている人もいるって。

 

わたしは、今ステージの上に立って笑顔で「この仕事が好きです!」って言ってくれる推しくんのことが大好きです。そんな姿を、5年後も、10年後も、その先も観ていたいと思っています。この先の未来の推しくんも、今と同じように…いや、今以上に輝いた笑顔で、「この仕事が大好きです!」って言ってくれますように。そうして続けていく中で、今回のボーカルさんみたいに、自分にとってご褒美みたいなお仕事が巡ってきたらいいね。わたしもそれ、見てみたいなあ。

あ~~今日も推しくんが大好きだ!!!らぶ!!!!!

 

 

 

*1:チキソーソー

*2:チケット代金なんと3,000円。もっと取ってほしい

*3:培ってきたもの、かけられた言葉などの積み重ねによる結果の信頼ではあるけど、“推し”ってそれだけで絶対的信頼を寄せてしまいがち。