もしも逃げてしまえば

推しを求めて三千里の途中です

「紅の詩」のはなし

紅の詩

紅の詩

紅の詩 私立恵比寿中学 歌詞情報 - 歌ネットモバイル

JUDY AND MARYのギタリストTAKUYAさんが提供された楽曲です。タイトルはスタジオジブリの「紅の豚」からきているようで、歌詞中にも「せつなくて飛べない豚になりそーうだ」と作中の名言と絡めた一文が。その一方で「駱駝を照らしてお月様 琥珀の道へ」と、紅の豚の舞台であるイタリアとは程遠いシルクロードを連想させるような歌詞があったり、他にも星座や神話などなど数々のワードが散りばめられている為、エビ中ファンの間でも解釈に数多の意見がある楽曲みたいで。

そして、その中に「女優」だとか「舞台」だとか馴染み深くてわくわくするようなワードもたくさんあって、どうしても推し事的解釈せざるを得ないなあと心踊ってしまったので、その方向性で紐解いてみたのが当エントリです。はっきり言って間違いなく曲解です。その辺りご了承の上で閲覧下さいませ。

 

ちなみにGoogleで「紅の詩」と検索かけると、“解説”や“意味”というワードがサジェストされます。そのくらい解釈についてリスナーみんなが悩んでいる楽曲らしく、実際ネット上にはいくつもの考察が存在します。一応当エントリも“考察”に当てはまってしまうはずなのでちょっと不安です。もちろん検索エンジンに登録されぬように設定はしてあるんですけど、万が一にでもこの曲の考察を探している中何かしらの方法で当エントリへ辿り着いてしまったエビ中ファンの方がいらっしゃいましたら、そっとしておいて頂けると有り難いです…もう一度申し上げますが、曲解でしかないので…

 

さて、前置き完了。それでは気になる一節ずつ、わたしなりの解釈を。

 

 

どうしてすぐに返事をクレナイ?
せつなくて飛べない豚になりそーうだ
リアルまみれの海岸で 足がすくみ震えてます
睡眠不足の女優 チャンスは一回きりのサスライト
奇跡は待ってくれないよ 瞬く夜空の花火も

“どうして返事をクレナイ?”
どうしてすぐに告知を、次の仕事のスケジュールを、問い合わせの返答を、グッズの情報を、イベントの詳細を、どうしてすぐにクレナイ!!? …と、推し事に勤しむおたくなら界隈関わらず誰しもが一度は運営もしくは推し本人に対して思ったことがあると思います。きっと大人の事情だとかでどうしようもないことなのかもしれないですが、それにしたってこっちは働いてる社会人でそう簡単にお休みなんか取れないしそうじゃなくとも金銭面でも色々キツいものが…ブツブツ…… という文句です。いや、嘘です。でも半分は本当です。(おっと)
一番最後の“クレナイ?”については、文章をそのまま解釈した通りの「(返事を与えて)くれない」という意味はもちろんなのですが、返事を待つあまり眠れずに「(夜が)暮れない」という意味もかかってるのではないかと。直後に出てくる“睡眠不足の女優”というワードとも繋がります。*1

“睡眠不足の女優”
推し事をするおたくは、多かれ少なかれ誰しもが何かしらを偽り演技して過ごしていると思っています。それが推し事を円滑、内密に進める為に“普段の自分を知る人たち(仕事や家庭内など)の前で演じる”ものなのか、はたまた普段の自分を隠し、理想のキャラクター・人格を作り上げ“推しくんの前で演じる”ものなのか、それは人によって違うと思いますが。どちらか一方を偽れば、もう片方との辻褄が合わず、帳尻を合わせなければならない時だってたまにはあります。そうじゃなくても推し事ってお金掛かりますしね。推し事とお仕事の両立なんかまさにそうで、遠征からの勤務からの遠征…という過密スケジュールをこなすおたくは一定数いるはずで、そうやって無理していくともう、気付けば睡眠不足の女優ですよ我々も。はあ困った困った。しかしそれでも辞められない推し事ライフ。すべては推しの為だと思えば不思議と回せてしまうからこわいねえあっはは〜!(明後日)

“チャンスは一回きりのサスライト”
“奇跡は待ってくれないよ”
サスライトはサスペンションライトの略で、舞台の上から吊られている箱型の照明器具のこと。ピンスポットとかによく使われるやつですね。舞台用語。心躍りますねえ…!(わくわく) あとこちらも“クレナイ”に引き続き、「流離いなのだと」という意味もかかっているのではないでしょうか。
“チャンスの神様には前髪しかない”ってよく言いますよね。そっぽを向かれたらもう掴むところがないから、逃してはいけないのよって*2。サスライトで照らされたその瞬間に掴まなければ、次のシーンでは別の人物に照明が当たり、見失ってしまうかもしれない。チャンスは気紛れ、常にあてもなく流離っていて、遭遇したが最後全力で掴まなければモノにはできません。
接触だってほんの数秒だし、チケットも最速先行逃したら良番良席は取れない、一般なんかコンマ一秒で勝負が決まります。奇跡は待ってくれません。チャンスは!絶対に!モノにしなければならない!おたくの基本っ!!!

“瞬く夜空の花火も”
推しくんのことです。チャンスや奇跡と同じく、夜空で瞬く花火のような存在の推しくんだっておたくのこと待っちゃくれねーよ。会える時に会いに行かなきゃあかんですよ。儚ねーぞ、推しくん。(推しロスした人の言葉)

 

枕を濡らした アジサイの花 虹のアーチへ
明日のルーティンもパーティーもヒュプノスのハグも
スルーして 決意もしたのに

“枕を濡らした アジサイの花 虹のアーチへ”
「枕を濡らす」はもちろん涙の意です。「アジサイの花」といえば梅雨の時期に咲く花であり、「虹のアーチ」は雨上がりの象徴。辛いことがあって今は土砂降り、泣いてしまっているけれど、でも晴天に向かいたいよね…

“明日のルーティンもパーティーもヒュプノスのハグも スルーして 決意もしたのに”
ルーティンは習慣、パーティーは会合*3、どちらも日常生活において慣例化されたものの意。余談ですがここの韻を踏んでの言葉遊びちょお好きっす最高っすTAKUYAさん…!ヒュプノスギリシャ神話に登場する眠りの神で、その神様にハグされるのだから睡魔とか眠気とか、もしくは眠るという行為そのもののこと。先のサビの「クレナイ」や「睡眠不足の女優」ともかかっていて、更に直前の「枕を濡らした〜」のくだりから繋がっている為、こちらも眠れないことを表すものだと考えられます。「眠れない」というよりは、「眠らない」が正しいかもしれません。
眠らずお仕事に勤しむ行為…心当たりありまくりですね…

 

どしてすぐに返事をクレナイ?
油断して知らない歌で 泣きそーうだ
季節外れの突風に 夜ごと振り舞わされてます
占い、共感、募集!絶対叶わぬ夢等ないよ
赤く染まった紅の舞台はすぐそこなんです

“どしてすぐに返事をクレナイ?”
どうしてすぐに!以下略!

“油断して知らない歌で 泣きそーうだ”
“占い、共感、募集!”
街中の有線だとかラジオから流れてきた曲だとかにうっかり泣きそうになってしまうことも、占いでもなんでもいいから分かってくれよ!って思ってしまうことも、心当たりありまくりで最早わたしのことなんじゃねーかと。というか、まさにその通りだから今こうして匿名のままはてブロで推しプレイリスト作ってんだよ!悪いか!!!縋れるものと理解してくれるものが欲しい。切実です。よろしくお願いします。

“赤く染まった紅の舞台はすぐそこなんです”
紅の舞台。なんだろう…すっごく心惹かれるワードですね…!
いろんな解釈ができますね。薔薇色の煌めく推しくんのステージ、はたまた茨のおたくロード。なんたって赤く染まってますからね。無限に広がりすぎて逆にしっくり来る解釈が見つかりませんでした。皆様ならどう解釈しますか?

 

 

以上です。掻い摘んで駆け足での解説となってしまいましたが、つまるところ、推しくんのせいで眠れねーよ!ばか!すき!!!って歌なのではないかと思うんですよ。

ちなみに曲中の最初と最後で柏木ひなたちゃんがとびきりキュートかつ格好良く歌い上げる「ライズなう!」と「愛ゲットピスドデストロイ」は、“アナーキー・イン・ザ・UK”を元ネタにしたオマージュのようで、それぞれ「さあ、飛び立て!」「愛の怒りでぶっ壊してやる!」という意味だそうです(ググった)。えっめっちゃかっこよくない?「愛の怒りでぶっ壊してやる!」とか最早格言にしたい。同厨だったり運営だったり、愛の怒りでぶっ壊したいものってたくさんあって困っちゃいますね。最高。(おっと)

 

 

 

*1:今回の解釈には関係ないのですが、ネット上では年末の紅白歌合戦からお呼びがかからない=「(出演依頼を)くれない」という解釈もあり度肝を抜かれました。長年紅白出場を目標として明言し見事その夢を叶えた姉貴分のももクロちゃんに対し、確かにエビ中ちゃんは2017年現在一度も紅白に出場していません。紅をクレナイ…なるほど……

*2:って言われても実際前髪だけしかない神様なんか掴みたくないよね…気持ち悪…

*3:友達と会うとかね。推し事を優先させて失った友の数とか数えなくないよね…